大学生の就職活動の中で、重要なポイントとなるのが「インターンシップ」です。就職する前に企業などの就業を体験するインターンシップに参加することで、本当に自分のやりたいことを見つけることができたり、具体的に働く姿を想像することができたりします。また、企業側も年々質の高いインターンシップを企画するなど、活動に力を入れています。今回は、学生が参加したくなるインターンシップについて、いくつかご紹介したいと思います。

交通費支給制度がある

東京や大阪に住む学生が、気にする機会は多くないかもしれませんが、インターン先までの交通費を支給する制度はとても重要だと考えられています。地方に住む学生にとって、インターンシップに参加するために何度も東京や大阪に行くのは容易ではありません。学生の多くは決して裕福だとは言えず、一回だけでも交通費の負担がのしかかることになります。興味がわくインターシップでも、往復するのが大変だという理由であきらめてしまう学生もいます。そんな場合、交通費の支給があるとどうでしょうか。全額とはいわずとも、ほんの一部を支給するだけでも参加を後押しすることができます。

有償インターン

今、一部の大学生の間で人気なのが、バイト感覚で体験できる有償インターンです。就職活動とバイトを両立させたい人や効率的に就活したい人にとっては夢のような制度です。また、単なる「お仕事体験」ではなく、実際に企業からお金をもらって働くことの責任を体感することができます。学生にとっては自分の糧にもなり、お金も稼げるという貴重なシステムです。

定員制または少人数のインターン

少人数のインターンの良さは、企業に親しみを持ちやすく、参加する学生自身の満足感が得られやすいところです。インターンシップでは、基本的に企業側が事業を紹介したり、学生が企業の仕事の一部を体験したりします。中には学生たちにディスカッションやプレゼンをさせる企業もあります。その際に、何百人の学生の一人として参加するよりも、10~15人ほどの少人数の中の一人として参加する方が、社員とより親密になれます。また、より高い意欲や目標をもってインターシップに取り組むこともできます。もちろん、インターンシップの内容にもよりますが、少人数制の方が、学生は参加して良かったという満足感を得られやすくなります。

インターンシップの種類が豊富

インターンシップには、主に1日だけの1dayインターンシップと、数日間にわたって行う長期インターンシップの2種類があります。多くの企業は学生の長期休暇(夏休みや冬休み)に合わせてインターンシップを開催しています。しかし、卒業論文の研究やゼミの活動などで忙しい学生も多く、思うように参加できないケースもあります。そうした学生にとっては、1dayインターンシップの開催はとても貴重で、気軽に参加することができます。できるだけ多くの企業のインターンシップに参加したいと考える学生もおり、何日も同じ会社で過ごすよりも、短い時間で体験できる1 dayインターンシップの方が受け入れられやすくなります。一方、長期インターシップは長期休暇を活用してしっかりと就活に備えたいという学生や、就職したい業種や分野が明確になっていて、インターンシップでじっくり経験を積みたいと考えている学生からは人気です。就職活動への意識や考え方は学生によってさまざまです。このため、1dayインターンシップと長期インターンシップの両方のプランを準備している企業は、多くの学生から支持を受けます。さらに、営業、マーケティング、事務、エンジニアリングなど、部門や部署によってインターンシップの開催期間や内容を細かく分けている企業もあります。興味のある分野が明確な学生にとって、選択しやすくなるうえに、企業にとっても人材確保に直接繋がるインターンシップとすることができるのではないでしょうか。

海外のインタ―ン


最近では、海外のインターンシップに参加する学生も少なくありません。海外のインターンシップのメリットは、留学とインターンシップの両方を一度に経験できるところです。仕事の内容を学ぶだけではなく、グローバルな視点で物事を考え、広い視野を持って、就職活動をすることができます。また、海外の企業や人とのネットワークを構築しやすく、就職にも有利に働くことがあります。海外にいると、日本は国際社会でどのようにあるべきなのかを考えさせられることになります。学生も日本国内にいるときよりも本当に自分がやりたいことは何か、今後の人生をどう歩むべきなのかなどを考える機会にもなります。海外に支店がある企業などは、積極的に海外インターンシップ導入を検討してみてはどうでしょうか。


今や就職先を決めるために、インターンシップに参加するのは当たり前になってきました。企業によっては、インターンシップへの参加希望者が多い場合、エントリーシートやテスト受験を課すところもあります。「本命」の会社を受ける前にできるだけ多くの会社のインターンシップに参加し、「模擬面接」に臨んだり、エントリーシート記入のノウハウを学ぶ機会を増やす学生もいます。このように、以前よりも就職活動ははるかに多種多様になってきました。今後、より良い人材の確保に繋がるようなインターンシップを実現するために、現在のシステムを見直し、新たな取り組みをしてみてはいかがでしょうか。